人が寄り付かず、雨風をしのぐことができる場所は、野良猫にとって絶好の住み家となります。管理されていない空き家はこの条件を満たしており、多くの空き家でそこに住み着いた野良猫による衛生状態の悪化や建物の劣化、そして資産価値の低下という被害が続出しています。
こうした被害を防ぐには、猫の習性を理解した上で適切な管理が必要です。
空き家は猫にとって絶好の隠れ家
人間は古くから猫と親しんできた歴史を持ち、家の中で飼われている猫も相当な数に上ります。猫にとっても住みやすい人間の家は、空き家になっても雨風をしのいで安全な場所を求める猫にとって絶好の隠れ家となります。
さらに、猫は繁殖の場所として狭い場所や隠れやすい場所を好む習性があるため、空き家は住み家だけでなく繁殖の場所としても最適なのです。
つまり、空き家を放置していると猫が住み着き、さらにそこで数をどんどん増やす可能性があります。
猫が空き家に住み着くと起きること
空き家に野良猫が住み着くと、以下のようなリスクが発生します。
- 猫の糞尿
- 猫を飼ったことがある方であればご存じかも知れませんが、猫の尿にはマーキングの役割もあるので臭いが強烈です。日常的に糞尿が蓄積すると、アッと言う間に人が住むのに適さない状態になってしまいます。
- 嘔吐物
- 猫は自分の毛づくろいをした時に飲み込んでしまった毛を、草を食べることで一緒に吐き出す習性があります。庭に雑草が生えている状態でいつでも出入りできる空き家があるのは、「ここで吐いてください」と言っているようなものです。
- 死骸
- 自分の死骸を見られたくない習性を持つ猫は、できるだけ目につかない場所、隠れやすい場所を死に場所に選びます。動物の死骸は外見上や臭いの面からも重大なリスクで、死骸の腐敗によって建物の劣化も加速度的に進みます。
これらの要因はどれも、空き家が持つ資産価値を下げるものばかりです。資産価値の低下は有効活用の可能性をさらに下げてしまうので、未然の対策が強く求められます。
猫が寄りつかない家づくりと必要な管理
こうした被害を防ぐには、猫が侵入できない家にすることが重要です。猫の侵入口を塞ぐのが最も確実ですが、猫は小さな隙間でも上手にすり抜けるので完全に塞ぐのは意外に難しく複合的な対策を講じるのが有効です。
嘔吐の原因になり、また絶好の隠れ場所を作る庭の草刈りも重要でしょう。さらに、定期的に人が出入りをすることで安全な場所ではないと猫に認識させることも効果的です。いわゆる猫よけのスプレーなどはすぐに慣れてしまうため、やはり人の手が入っているという事実に勝るものはありません。
空き家管理サポート郡山の空き家管理はお客様の大切な住まいの資産価値を守るという視点に立ち、建物や庭などを野良猫が寄り付かない適切な状態に管理いたします。
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