【空家の相談事例】個人での賃貸契約締結に伴うリスクが大きい理由

個人契約の注意点とリスク

空家管理サポート郡山には、空家に関する様々なご相談を頂いています。

その中から、先日寄せられたご相談をご紹介します。

身内だからこそリスクが大きい「空家の個人賃貸契約」について

【ご相談内容】
空家になっている実家を親戚が借りたいと言っていて、その際に不動産屋を通すと仲介手数料がかかってしまうので、直接契約をしようと思っています。
親戚なのでトラブルもないかと思っています。個人で賃貸契約を締結することはリスクが大きいですか?

【回答】
相手と交わす契約の内容にもよります。

例えば家賃以外の契約内容を、親族だからとなあなあで決めてしまうと以下のような問題も起こり得ます。


  1. 家の修繕が発生した際、その費用を貸主、借主どちらが負担するかで揉め事が起きる
  2. 全くの他人と違い、多少なりともの遠慮で相場よりも安く家賃を設定してしまいがちになる
    (貸主の家賃収入の減少)

親戚だからこそ、お金によるトラブルが発生する可能性が高くなります。

また、トラブルが起きた際、その後の関係にも影響が出てくるため、精神的なストレスもかかってしまいます。

そこで弊社では、後でトラブルにならないように契約することが出来るならと、個人契約を行う際の必要事項をお伝えしました。

空家の賃貸を個人契約する際、押さえておきたい必要事項

▼個人で賃貸契約を行う際に必要なもの

①賃貸借契約書

②本人確認書類(法律で義務付けられています)以下のいずれか1点、もしくは2点
  身分証明書のコピー(運転免許証、健康保険証など)/パスポート(写真面)/
  学生証/マイナンバーカード/住民基本台帳カード

③年収を証明する書類 以下のいずれか1点
  源泉徴収票/収入証明書/在籍証明書/内定証明書/給与明細/
  確定申告の控え/課税証明書/住民税決定通知書

④住民票

⑤口座を証明する書類(家賃が口座引き落としの場合)
  キャッシュカード/銀行預金通帳

⑥連帯保証人の書類
  印鑑証明書/連帯保証人引受書/連帯保証人の方の源泉徴収票/
  年収証明書/確定申告の控え/課税証明書/住民税決定通知書

▼賃貸借契約書作成時のポイント

親しい間柄だからこそ、後で揉め事が起きないように契約書の作成は必須です。

必要書類や契約書を作成するにあたっての要点を以下の通りお伝えしました。

契約期間/家賃の金額(銀行引き落としor手渡し)/
共益費や敷金の有無と金額/禁止事項(リフォームや又貸しなど)/
契約解除の要件(家賃滞納、禁止事項違反など)/借主が退去する際の原状回復義務とその範囲/
連帯保証人の有無

ここまでご説明させて頂きましたところ、お客様が想像していたよりも手間や負担がかかり、リスクが大きいことをご理解頂けたようで、やはり不動産会社を通して契約されることになりました。

この件に関しましては、これも何かのご縁と、弊社が仲介に入らせて頂いております。

個人契約でも不動産のプロに相談することが大事

個人での賃貸契約には前項のような契約に関する書類のほかにも多くの注意点があります。

もし、個人での契約に踏み切られる場合でも、貸主側にばかり大きな負担とならないように、一度は不動産のプロとお話しすることをお勧めします。

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