空き家問題の阻止に有効な「家族信託」のメリットとは

空き家問題を解決「家族信託」

増え続ける空き家問題を阻止する方法の一つに「家族信託」があります。

家族信託とは、ご家族がご家族のために財産を管理・継承する仕組みのことです。

ここでは、その家族信託で得られるメリットについて紹介しています。

空き家増加の防止に活用する「家族信託」3つのメリット

最近メディアでも取り上げられることの多い家族信託ですが、どんなメリットがあるのでしょうか?

気になる3つのメリットをご紹介します。

(1)法改正により、ますます利用しやすくなった!

2007年に施行された改正信託法によって、高齢者の財産管理や遺産の継承に信託を利用しやすくなりました。

「利益を得る目的で反復継続して信託を受託しなければ、受託者に信託業の免許は不要」と改正され、これにより家族信託という方法が可能になったのです。

後見や遺言に代えてあるいは後見や遺言と合わせて信託を利用することで、ご本人の希望に沿った財産の管理・継承をすることが可能になりました。

(2)面倒な手続きなしで委託者の財産管理が容易に行える!

高齢になった親が万が一意思能力が衰えてしまった場合、財産管理に必要な手続き等がその都度成年後見人の同意を取る必要なく、信託の定めに従って財産管理が継続されます。

また、贈与税がかからずに受託者に財産管理の権利を移転することもできます。

(3)父も子も双方が納得できる!

家族信託では、賃貸マンションを持つ父親が息子に管理を任せた場合、委託費用や家賃収入は父親のものになります。煩わしい管理をしないで収入は得られることが父側のメリットと言えます。

これでは息子側に何もメリットがないかと思いますが、この家族信託を結んでおくと、万が一父親に意思決定能力が亡くなった場合に息子は不動産の売却や処分、再活用等の運用が合法でスムーズに行えるメリットがあります。

父も子も双方が納得できる家族信託は今注目を集めています。不動産をお持ちの方にとって、元気な今のうちに考えておきたい「家族信託です。」

将来のために今考えたい「家族信託」という方法

不動産の相続と空き家問題が切っても切れない関係性である以上、家族信託は空き家問題の対策として有効といえます。

前項でも述べた通り、家族信託を結んでいると息子は慌てずに不動産の活用や売却・処分を実行できるので、家族がストレスなく財産を管理できます。

しかし、結んでいなかった場合、その家の不動産の所有権は父親のままですので、息子は法的に一切手を付けられなくなります。

明日は我が身と考えて、空き家になる可能性が高い場合は、備えとして家族信託という方法を選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?

福島県空き家管理サポート郡山では、空き家の管理、相続や家族信託、有効活用のご提案まで様々な空き家問題のご相談を承っています。

空き家についてお悩みの際は一度ご相談下さい。

空き家管理サポート郡山では、空家の賃貸や売却に関するご相談も承ります。お気軽にお問い合わせください。