3年以上が経った今でも、昨日のことのように記憶に焼き付いている東日本大震災。
仮設住宅での生活を強いられている方々は「いつまで続くのだろう」と不安を抱えていることでしょう。
また、震災の影響による人口の減少で空家の増加が課題となっています。
そんな中、被災地だけではなく全国で、空家を活用して被災者を支援しようという取り組みが広まっています。
福島県・岩手県・宮城県で空家を交流拠点に
東日本で被災した福島県を含む3県で、空家や仮設住宅の空室を被災者の交流拠点として活用する動きが広まっています。
被災者に安らぎと楽しい会話の場を提供し、地域の活性化につなげようとNPOや地域住民が取り組んでいます。
空家を活用する主な活動として、福島県などでは以下のような取組がされています。
- 被災3県で空き家を交流拠点とした主な取り組み
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- 「こめらの森・南会津」(福島県南会津町)
- 「夢たびとBASE(ベース)」(福島県南相馬市)
- 「子ども夢ハウスおおつち」(岩手県大槌町)
- 「居場所 心家(こころか)」
「とめ女性支援センター」(登米市) - 石巻市北上町の民家
こういった活動により、もともと集会所がない地域でも、仮設住宅の入居者や支援者は「気兼ねなく集まって話せる場ができた」と喜びの声が上がっています。
福島県の避難者を受け入れる空家の活用が広まる
福井市の殿下地区では、福島第一原発の事故後、被災者を空家に受け入れる活動を行っています。
2014年9月22日、県内の建設業者がボランティアで空き家の改装工事を始めました。
今後は職人40人が2週間ほどかけて無償で工事を行う予定です。
連合会福井市部理事の野板さんは、「福島と福井では気候も違う。ここで快適に過ごせるように協力したい」と話しました。
福島県の被災者支援が空家解消につながる
福島県郡山市でも、あの東日本大震災で心身に深い傷を負った方が多いでしょう。
全国各地で空き家を活用しながら、被災者の力になりたいと考えてくれている方々の気持ちはとても心が温まりますね。
空家の改修工事に補助金が出されるなどの対策が取られている一方で、このような活動によっても空き家が解消されています。
空家対策が課題とされている昨今で、空家の有効活用は、人口減少を防ぎ、地域社会の未来を考えるヒントにもなるのではないでしょうか。
空き家管理サポート郡山では、空家の賃貸や売却に関するご相談も承ります。お気軽にお問い合わせください。